木の外壁と、時を重ねる暮らし。自然素材を選ぶということ。
- リフォームコラム
木の外壁が、少しずつ姿を見せています。

こんにちは、ひよりです。
平屋の新築工事が進む「study house」。現場では、いよいよ木の外壁を張る工事が始まりました。
外壁は、住まいの印象を決める大切な部分。毎日、雨や風、日差しを受け止めながら、街並みや周囲の風景ともつながっています。
今回選んだのは、天然木ならではの木目や質感を楽しめる板張りの外壁です。完成した姿だけでなく、どんな木を選び、どのように仕上げ、職人さんがどう張っていくのか。その過程もご紹介します。

秋田県産杉。選んだのは、赤身の部分。
フォレストスタジオが木板外壁材に使用しているのは、秋田県産の杉。その中から赤身材を厳選しています。
赤身とは、木の幹の中心に近い、色の濃い部分のこと。杉の赤身は、一般に白太と呼ばれる外側の部分に比べ、心材由来の成分によって耐朽性が期待される素材です。ただし、天然木である以上、使用環境や施工方法によって状態は変わります。
同じ杉でも、木目や色合いは一枚ずつ違います。その違いが重なって、外壁全体に自然な表情が生まれるのも魅力です。


仕上げは、木の表情を活かす2つの方法。
板材は、ウッドロングエコ、またはエコウッドトリートメント(黒)を使って仕上げています。
山松木材では、材料を処理液に浸す「ドブ漬け(浸漬処理)」を自社で行っています。作業を担う設備の名前は、ちょっと親しみやすい「塗り丸」先日、更に改良を加えた3号機が完成して絶賛稼働中です。
板を一枚ずつ扱う加工の様子を見ると、完成した外壁の裏側には、素材を整える仕事があることを実感します。
それぞれの製品には仕上がりの色味や取り扱い上の違いがあります。具体的な性能や維持管理は、製品の仕様と使用条件を確認しながら選ぶことが大切です。

木表と木裏。張り方にも、理由があります。
木の板には「木表」と「木裏」があります。丸太から板を切り出したとき、樹皮に近い側が木表、中心に近い側が木裏です。
天然木は、乾燥や湿気の影響で伸び縮みし、ときには反りが生じます。だからこそ、板の状態や取り付け方、外壁全体の納まりを見ながら施工することが欠かせません。
木表・木裏のどちらを外側に向けるかは、板の種類や施工仕様によって考え方が異なります。
スタンダードな縦貼り+押縁や横貼り、鎧貼りなど様々な貼り方があります。study houseで採用している縦貼り+押縁を使用しない貼り方。凹凸をなくしスッキリとした仕上がりになっています。

一枚ずつ、住まいの表情になっていく。
施工現場では、職人さんが板の長さや取り合いを確認しながら作業を進めています。
材料が積まれていたときには見えなかった表情が、壁に張られることで少しずつ現れてきます。木の色、木目の流れ、板の重なり。近くで見ると、一枚一枚の違いがよく分かります。
工事の途中には、完成後には見えなくなる下地や納まりもあります。外壁の美しさと同じくらい、こうした施工の積み重ねも大切にしたいところです。

木材屋として、木を届ける。
山松木材では、自社の住まいづくりだけでなく、県内の設計事務所や工務店などにも木板外壁材を納めています。その数量は年間およそ5,000〜6,000枚。
材料を選び、自社で加工し、それぞれの建築現場へ届ける。木材を扱う会社として積み重ねてきた仕事が、さまざまな建物の外壁につながっています。
今回のstudy houseも、そのひとつです。

変わっていく色も、暮らしの一部。
木の外壁は、完成したときの姿がずっと変わらない素材ではありません。日差しや雨、周囲の環境によって、少しずつ色や表情が変化していきます。
その変化を味わいとして楽しめる一方、割れや反り、傷みなどの点検と、状態に応じたお手入れは必要です。
「新しいときがいちばんきれい」だけではなく、年月を重ねた姿にも魅力を見つけられること。それが木の外壁を選ぶ楽しさなのかもしれません。
study houseの工事は、まだ続きます。これからどんな住まいに仕上がっていくのか、またひより日記でお届けしますね。
木の外壁や自然素材を使った住まいづくりについては、forest studioまでお気軽にご相談ください。






