キッチンのタイプごとの特長、リフォームの基本ポイントをご紹介します!
- リフォームコラム
キッチンリフォームはリクシルやクリナップ、TOTO、Panasonic、タカラスタンダードなど各メーカーから、ご家族の生活スタイルに合わせた台所リフォームプラン、キッチン商品が数多く展開されています。
商品モデルやオプションが多いので、選びきれないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
こちらページでは、フォレストスタジオが「これは基本として押さえておきたい!」と考える
キッチンタイプごとのメリットやデメリットをご紹介します。
ご希望のキッチンリフォームを実現できるよう、ぜひご参考にしてみてください。
キッチンリフォーム 一般的な6タイプをご紹介
台所リフォームを行う、新しいキッチンへの交換リフォームをすることに決まったら、どの形式・タイプにするかを選んでいきましょう。
・I型キッチン:Iの字の様に、横長の直線1列でシンプルな形状のキッチン
・II型キッチン:シンクの列とコンロの列が別になった、2列で構成されたキッチン
・L型キッチン:L字の様にシンクとコンロが90度で向かい合う形のキッチン
・コの字型キッチン:コンロ、シンク、作業スペースが一辺ずつバラバラに配置されたコの字型に曲がったキッチン
キッチンの取り付け方法の違い
対面式
キッチンの前面がリビングやダイニングに向けて設置されたキッチン
壁付け
壁に向かって作業する様に設置されたキッチン
ペニンシュラ
キッチンの左右どちらかの辺が壁に接しているキッチン
アイランド
部屋の中央などに設置され、壁から独立しているキッチン
キッチンのタイプや設置方法をご紹介しました。
近年はペニンシュラタイプが人気ですが、リフォームする際は台所を使われる時間が一番長い方の使いやすさや、生活スタイルに合ったものを選ばれるのが良いでしょう。
壁付けのI型を使われていた場合は、おしゃれなキッチンのアイランドキッチンにリフォームすると配置の違いで違和感を覚え、慣れるまでは使いづらく感じるかもしれません。
次の項目からは、各キッチンのメリットとデメリットを詳しくご説明します。
対面式タイプのキッチン
対面式キッチンを希望される方は、リフォーム前の台所が壁付けのキッチンである場合が多く、
・台所で料理をしている時にダイニングやリビングの様子が分からない
・壁に面していることに心的ストレスを感じる
・手元を明るくするために電気を点けたり、窓が必要
といったお悩みを抱えていらっしゃる方が多いです。
対面式キッチンのメリット、デメリットをご紹介します。
メリット①料理をしながら部屋の様子が分かります
リビングやダイニングがキッチンの前面にあるので、家族の様子に目を向けられます。
また、台所に居ながら料理中の会話やコミュニケーションが取りやすく、部屋の一体感が生まれます。
メリット②圧迫感が無い
開けた空間を前にしているので、台所での開放感があります。部屋全体の照明からも光が届くのでキッチンに窓が無い場合も影が少なくなります。
デメリット①臭い、油・水ハネがある
キッチンと面しているダイニングやリビングに水や油が跳ねやすく、部屋・天井に臭いも伝わりやすいです。
デメリット②台所の間取りが広くなる
壁側とキッチン側の間に通路が必要な分、面積を広くする必要があります。
デメリット③収納力が必要
対面にしている空間の分、棚が設置できないというデメリットがあるので、背面に作業棚を設置する・キッチン本体が収納機能性が高いものにするといった対策が選ばれています。
台所に床下収納を設置されるのもひとつの案です
。
壁付けタイプのキッチン
壁付けタイプの台所は以前主流だった形式で、実は今でも根強い人気があるキッチンです。壁付キッチンのメリット・デメリットも見ていきましょう。
メリット①台所の間取りの制限を活かせる
壁付けキッチンは壁とキッチンの間に空間が無いので、リビング・ダイニングの面積を狭めることがありません。
メリット②配膳が楽になる
壁付けキッチンは壁に面して調理をすることになりますが、配膳や家事導線では振り返るだけで他の動作に移れるため、ダイニングテーブルへの配膳が楽になります。メリット③カウンターやスペースの設置でII型キッチン風にもなる
「壁付けキッチンから対面式にリフォームするまでではないけれど、作業スペースを増やしたい!」というご要望もあります。
対面式キッチンの様に部屋を見渡せる状態で作業がしたいという時に、キッチンに沿う形でカウンターや作業台を設置することで、II型キッチンを演出することができます。
作業カウンターはニトリさんやIKEAさんでも売っているので、低コストでお悩みを解決できる場合もあります。
デメリット コミュニケーションが取りにくい
料理中や作業中は壁に面しているため、リビングやダイニングの様子が分かりません。
作業に集中しているとお子様に目が届かなくなる、調理中に台所が孤立し家族の輪に入れず寂しさを感じるという方も多くいらっしゃいます。
このデメリットから今は対面式のキッチンにリフォームすることで、家族とコミュニケーションを取れる台所をご希望される方が多い様です。
ペニンシュラタイプのキッチン
ペニンシュラ(peninsula)とは英語で半島を意味し、キッチンが部屋に対して半島のように突き出ている事から、その様な台所がペニンシュラキッチンと呼ばれています。左右の片側だけ壁につけたものと考えるとわかりやすいかもしれません。
対面キッチン・オープンキッチンは部屋の様子が分かり、コミュニケーションが取りやすく開放的な空間を作れることが魅力です。
ペニンシュラタイプのメリットとデメリットはこちらです。
メリット①部屋にいる方と台所とのコミュニケーションが取りやすい
ペニンシュラキッチンは、前面がリビング・ダイニングに面した対面式の台所なので、キッチンに立ちながら部屋の様子が分かる様に設置されています。
お子様の様子に目が届き、お食事中のご家族とコミュニケーションを取りながら家事をすることができます。
メリット②台所の間取りの自由度が高い
キッチン本体の片側を壁付けにするレイアウトなので、比較的限られたスペースにも設置が可能です。
アイランドキッチンは四辺すべてに空間を確保する必要があり、台所の面積を広く取ります。ペニンシュラキッチンでは、本体と接しない側の通路幅は必要ありません。
さらに、キッチン前側にカウンターを設置すれば、テーブルカウンターのように使うこともできるので配置の工夫がしやすいメリットがあります。
メリット③油汚れ対策がされている
オープンキッチンは開放感がありますが、コンロからの油跳ねや臭いも部屋中に飛びやすいのでは?と心配される方も多いのではないでしょうか。
ペニンシュラタイプは壁に接している方にコンロが設置されていて、油の飛び散りを防ぐ工夫がされています。
油が跳ねても壁に当たるので、シンク側では開放感を演出しコンロ側では調理中の事情を考慮してくれています。
デメリット バランスが良い分突出していない台所
ペニンシュラキッチンは開放感を持ちながら汚れ防止の機能がありますが、開放感はアイランドキッチンに劣り、汚れ防止は壁付タイプに劣ります。
キッチンリフォームをする際のお悩みで絶対に解決したい事柄がある場合には、中途半端な台所という印象になってしまうかもしれません。
アイランドタイプのキッチン
アイランドキッチンとはその名の通り、島のように設置されたキッチンのことです。
キッチンを壁面から離し独立させた対面キッチンの形式です。デザイン性が高く、その部屋の主役がキッチンになるハイグレードな取り付け方法です。
アイランドキッチンの台所はペニンシュラタイプと同様に対面キッチン、オープンキッチンに分類されます。
アイランドキッチンにリフォームされる方は
・スタイリッシュなキッチンにしたい
・大勢でキッチンスペースを使う機会がある
・キレイ好きでキッチンも部屋のインテリアにしたい
というご要望があり、この形式に強いこだわりのある方が採用されます。
写真映えもするお洒落なキッチンですが、その分デメリットもあるので、アイランドキッチンにリフォームされる際は、よく検討されてからにしましょう。
メリット①開放感のある台所
アイランドキッチンは壁から完全に独立しています。
リビングやダイニングを前面にキッチンがあり、調理に集中していても部屋の様子が分かるメリットがあります。
ペニンシュラタイプの対面式キッチンでも同様に部屋にいる方とコミュニケーションを取れますが、アイランドキッチンの方が部屋のより中心部にキッチンが設置されているので、部屋の隅まで見渡せます。
ホームパーティやお料理教室をされるに方は、調理している風景が見渡しやすいというメリットでもあります。
メリット②家事導線がスムーズで複数人で調理ができる
アイランドキッチンはキッチンを遮る壁や仕切りがないので、四辺全てから調理や配膳を行えます。
また、背面の壁との距離があるので通路幅で他の方とのすれ違いや家事導線の詰まりもありません。
メリット③お洒落でいながら機能性も◎
アイランドキッチンは基本的に、お洒落な美観と開放的なデザインで作られています。
外観を優先していると収納力が低いと思われがちです。
しかし、足元のキャビネットで収納スペースを設けるなど、キッチンにこだわる方の使い勝手に答えるオプションも多数用意されています。
見た目がお洒落なだけではなく機能性も高いのが、アイランドキッチンです。
デメリット①キッチンがまる見え
独立した開放感があるキッチンだからこそ、部屋中からキッチン全体が見えてしまいます。整理整頓はもちろんですが、コンロの油汚れやシンクの水垢なども目についてしまうため、毎日のお手入れが求められます。
デメリット②設置に向かない住まいもある
アイランドキッチンはキッチン本体の大きさと通路幅に余裕のある配置を考えると、約20帖以上のリビングダイニングが必要です。キッチンの本体が約2.4mなので、キレイな長方形の間取りがより設置しやすいです。
狭小のマンションやアパート・特殊なリビングダイニングの間取りでは、キッチン本体の設置ができてもリビングの空間が狭くなったり、使い勝手が悪くなったりします。
デメリット③価格が高い
アイランドキッチンは壁に設置していない4辺全てに化粧板が必要なので、ハイグレードなリフォームプランになります。
キッチンにこだわりがある方に選ばれるので、さらに便利な機能や材質のオプションを付けられる方も多く、リフォーム相場が100万円~150万円と高額です。
キッチンをリフォームする前にまずお伝えしたいキッチンのタイプや形式についてご紹介しました、いかがでしたでしょうか。 |